W杯南アフリカ大会アジア3次予選

2008年6月22日(日)(19時20分 埼玉スタジアム2002、観衆:51180人

 

日本   バーレーン
0
前半
0
1
後半
0
     
1
合計
0

【得点者】

日本:内田(後45分)

日本代表グループ1位通過・・・

しかし、決定力不足がまた露出した試合だったと思います!!!

島崎でございます!

もう、毎回書いてきていますが、やはりこの試合も日本の点を決めるという決定力の不足がまた露出した試合だったと思います。

 バーレーンは主力を4人ぐらい次のステップに向けて温存してきたとの情報もあります。そのバーレーンに後半45分、終了間際に内田のシュートではない、ただゴール前に放り込んだというヘディングがそのままゴールインしたのです。巻が一生懸命そのボールを追い、ゴールキーパーのためらいや判断ミスを誘ったとは言え、内田という選手の自分の意図としていないボールがネットをゆらしたのです。これは、私がよく言う「どさくさにまぎれた得点」です。点を確実に取るということがまったく計算出来ない今の日本代表を象徴しています。点を取るということが計算出来なくて、どうやって世界の強国と戦えるのでしょう。

 今、欧州選手権をTBSが放送していますがその試合と日本代表の試合を見比べれば、そのゴールを奪うという、執念とか、スキルとか、集中力とか、それでいて冷静な判断力とか、まったくレベルが違います。

 欧州選手権で戦っているそれぞれの国の代表チームは極端に言えば、お互いが少しでも相手にスキを与えればやられてしまうという緊張感の中で戦っています。そして、実際にそうなのです。スキを作ったり、見せた方が負けというハイレベルな試合です。日本代表のこのバーレーン戦を見て下さい。バーレーンはいっぱいスキを見せてくれました。それなのに後半45分まで同点なのです。どうやって欧州選手権でベスト8以上ぐらいの強国を日本は負かすことが出来るのでしょうか。

 Wカップで日本がベスト8以上を狙っているとすれば、そういう国を1つや2つ、負かさなければ絶対手が届かない所にそれはあるのです。

 私は岡田監督はチームをよくまとめていると思います。点を取るという以外では日本代表をいいチームに仕上げていると思います。プロは結果ですからはっきり書かせてもらいます。私はオシムのサッカーに対する考えは明快ですし、すごく共感する所があります。しかし、オシムが本当にやろうとしたことは、結構時間がかかる作業だと思います。私は岡田監督の日本代表の選手選考も含め、仕上げた今の日本代表のチームはオシムの時よりも上だと思います。しかし、点を取るというチームの能力に関しては、まったく変わっていません。サッカーはアイデアです。本当にダラダラ時間だけが過ぎて、いつもいつもどの試合も終わってみれば決定力に問題がありましたという試合はもうやめてほしいと思います。何の思い切った工夫やトライやチャレンジをしないで同じような内容の試合を繰り返しているのははっきり言わせてもらいます。これは日本のサッカー界への愛情から発する言葉です。「バカ」だと思います。点を取れないのであれば、どうして取れないのか、どうやったら取れるのか、本当に全身全霊を込めて、分析、洞察をしてその解決策を見つけ出してもらいたいものです。知恵を絞るべきです。人間同士が戦っているのです。絶対、今のこのメンバーの日本代表で攻撃に関して見違えるような結果が残せるサッカーが出来るはずです。その技術は十分日本は持っているのです。あとはアイデアです。戦術です。

 この3次予選、全てを総括するとすれば日本代表が今度のWカップで結果を残すということに関して、成功するか、失敗するかを問われている。このバーレーン戦も含めて予選だったと思います・・・

ペイ三郎です。

とにかくグループリーグ1位通過! 最低の責任は果たしたと思います。

しかし誰もがこの戦いの前、日本がこれまでのモヤモヤを吹き飛ばすような「完勝」を期待していたというか、そうなるだろうと思っていたはずです。

島崎さんが指摘するアイデア・戦術を次の最終予選で発揮できるか、それとも不安が続くのか・・・。

なにはともあれ4年に1回、日本代表に対する期待と不安が最終予選〜本大会まで続くと思うと、私のようなサッカーファンにとってはそれもひとつの楽しみなのかもしれません。

あっ、今年はオリンピックもありますね。 

がんばれニッポンなのです!

ペイ三郎

  ▲上へ