日本×北朝鮮戦 観戦記
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“待ちに待った”という表現より、“とうとう始まってしまった”W杯最終予選。前回の最終予選で日本は何度も苦境に立たされ、さらには予選途中での監督更迭がありました。当時を振り返ると、巷の飲み屋ではお父さん達が内心とは裏腹に「もうサッカーには興味無い!日本人は野球と相撲よ!」などと訳のわからない会話が交わされ、挙句の果てには「更迭」という漢字の意味が判らず辞書で調べる奴もいた程、世間はサッカーに注目していたことを思い出します。もしかしたら前回の様な状況を今回も味わうかと思うと、もちろん仕事どころではありません。あっ、申し遅れました。私ペイ三郎と申します!私は誰かといいますと、当HPではすっかり有名であります“ペイ太郎”の学生時代からの友人であり、コント(ヒップアップさんを基本とした3人組)の相方の一人であります。ペイ太郎共々、20年程前より島崎さんを“神”と呼び崇拝してきました。この度、アダモすファミリーの一員として島崎俊郎師匠のサッカーに対する情熱と冷静な分析を余すことなく、タイムリーにお伝えしていきたいと思います。もちろん私自身、日本代表が危うい状況になった場合は、アダモすファミリーを代表して、アウェーの北朝鮮戦を応援にピョンヤンまで乗り込む覚悟であります。(とりあえず勝ち点3。今のところ行かなくてもいい状況です・・・ほっ!) 前置きが長くなりましたが、いよいよ島崎俊郎師匠の「日本×北朝鮮 観戦記」をお送りします。 W杯出場をかけた最終予選。楽な試合など全く無いという事を痛感させられました。僕は純粋に「チームの戦術・個人の戦術・チームの技術・個人の技術」を比べて、北朝鮮とは2対0、3対0,4対0ほどの差はあると客観的に思っていました。でも結果的には2対1。それもロスタイムにやっと勝ち越し、劇的な幕切れで非常に盛り上がって良かったのだが、はっきり言って不安は残りました。これからどの試合も紙一重のところで試合の優劣が決まっていくことが予想されます。それだけに先発メンバーの選択、交代する選手の選択、その時間の判断、チームの戦い方の意思統一、このあたりの注意の払い方にこの予選を勝ち上がって行くための大きなウェートポイントがあると思います。文字通り、ジーコの監督としての腕の見せ所が来たという感じです、言いかえればジーコの監督としての能力が問われる時が来たと思います。また、この北朝鮮戦で国内組でも十分やれるところを示した反面、やはり勝ち上がっていくためには海外組の力も絶対必要だということを露出したと思います。この国内組の力と海外組の力をどううまく融和させ、一つのチームとして成立させていくか、ジーコの判断と決断と実行。非常に興味があります。 それにしても、北朝鮮の同点のシュートを蹴った本人が100%分かっているのだが、僕はどう見てもミスキックだったと思います。(80%から90%の確立で断言出来る!)あれは中にクロスで速いボールを上げようとしたキックが左足のアウトに掛かって、ゴールに飛び込んだシュートです。川口が全然動けなかったのは、川口も中に入ってくるクロスを予想していたからです。北朝鮮の選手のボールの蹴り方が、明らかにそういう蹴り方をしており、あれがミスキックではなく狙ったシュートなら非常に高度な技術です。(あれは絶対狙ったものとは思えない、間違いないと言ってもいい位だ。)ミスキックは逆に考えれば、最高のフェイントになることを改めて実感させられました。まあ、あの時間帯は北朝鮮が必死に攻めようという気持ちが高いプレスを呼び、速いボールへの寄せを生み、北朝鮮の圧倒的なボール支配を生んでいました。日本のDFも圧倒されるように、少し混乱状況にさせられていました。その北朝鮮の必死という精神力の強さが生んだシュートかもしれません。そう考えれば、あながちミスキックが入ったというラッキーなシュートとは言えない部分があります。ミスキックかもしれないが、入るべくして入った一点かもしれない・・・。 何度も言うが、これからも紙一重の戦いは確実に続く。その紙一重の戦いで日本にサッカーの神様が微笑んでくれることを祈る、信じる。そんな気持ちにさせられた試合でした。 ガンバレ ジーコ!ガンバレ 日本代表!ガンバレ ジーコジャパン!島崎俊郎 |
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ペイ三郎(あとがき) 私も師匠と同様4対0、悪くても2対0を予想しておりました。一番恐れていたのは、韓国が対日本戦となると目の色を変え必死に戦ってくるように、このご時世もしかしたら北朝鮮は韓国以上かもしれない・・・、という不安が残念ながら的中したように思います。 師匠のコメント通り、私も北朝鮮の得点した1点は偶然だと思います。もしあのシュートが狙って入ったシュートだとすると、あの選手は間違いなくヨーロッパからオファーが来ます。次のピョンヤンでのアウェーは、例えその時点で北朝鮮にW杯出場の可能性が無い状況だとしても、今回の試合以上に闘志を燃やしてくると思います。そういう意味では、本当に日本は厳しいグループに入ってしまったものです。 最後に、大黒選手。あんたはエライ!少しだけ“くりいむ”の上田似かなと思いましたが、あのグループサウンズを思わせるヘアースタイルで見事に日本を救ってくれました。試合後のインタビューでも、まるで広島カープの選手がヒーローインタビューを受けているように、(地味で)淡々として良かったです。まさに今回は、「神様、仏様、大黒様」なのでした。
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