アダモちゃんこと島崎俊郎の古今をペイ太郎が暴きます

1999年 喜劇とコントの違い

この年、アダモちゃんは吉幾三さんの舞台「喜劇・兄弟(あにおとうと)」に出演する。

それまでアダモちゃんは、ヒップアップを含めると何百、何千回ものステージを踏んできたから舞台には相当の自信があった。「座長は吉さんだけど、オレもお笑い畑出身、バンバン笑いをとってやる。」そんな意気込みで挑んだ。

ところが、本番は思うように笑いがとれなかった。アダモちゃんがやろうとしたのはコントなのだ。喜劇とは全然違うのだ。コントは、平たく言うと、叩く、ぼける、ひっくり返ったりして笑いをとる。喜劇は話があって、話の中で笑わすもの。アダモちゃんは吉さんの舞台で喜劇の難しさを知った。吉さんの舞台での経験はお笑いタレントアダモちゃんにとって最高の収穫だった。