Adamo’s Music Cafe 6杯目 
「初ライブinハーモニーホール座間−2006.8.25−

 

 その日、大衆に初めて見せる顔を島崎さんはしていた。“ミュージシャン・島崎俊郎”。少し前、当Music Cafeに来店された時、「OYAジーダスで全国を回りたい。そして世の中のオヤジさんたちを勇気付けたい。」と漏らしていた。ハーモニーホール座間にてその願い、いよいよ叶うことになる。

 

PM7:00、ペイ太郎さん、ペイ三郎さんの威勢のいい前説が始まった。そして、これは後述するとしてアダモすファミリー恒例の寸劇が披露された後、OYAジーダスの3人がステージに登場した。「♪OYAジーダス いい年こいて ギターを持って・・・ OYAジーダス♪。」OYAジーダスのテーマをリードギター内澤・サイドギター砂川のアコギ2本のシンプルな編成ながらも厚みのあるサウンドを奏で、真剣な表情で歌う島崎さんの意外性が会場を包み込んだ。くどいようだが、今日はミュージシャンとして舞台に上がっている。前日、テレフォンショッキングの1/100アンケートでストラップを当てて、全力でアダモちゃんをやった顔とは180度違う。渋みがある、いい意味でおっさんなのである。

 

さて、肝心の楽曲はというと、「我らの世代にカンパイ」、「どんな事があっても」、「会社バラード」、「屋久島唄」、「愛する人のために」など計10曲を披露した。70年代フォークのエッセンスが込められたメロディー、50年歩んだおっさんが唄うから、嘘ではない重みのある詞がいい。島崎少年がギターを手にして音楽を作り始めた頃のDNAが、長い時を経て日の目を浴びた。

 

客席には老若男女、様々なお客さんが集まった。フォークにはまった世代ならばどストライク。また、20代の若者でも、親がこの手の歌をよく聞いていた影響で、幼少のときに耳にしていたせいか不思議と懐かしさを感じていた。季節は暦の上で処暑。燃え上がるような暑さも控えめになった晩に、しっとりとしたフォークが涼しくて心地よかった。

 
余談ですが、OYAジーダスの前に30分ほど前にアダモすファミリーが前座で会場を暖めた(?)。このライブの前日『笑っていいとも』でアダモちゃんがそっくりと絶賛していた「ペイ太郎のアダモステ」もこの日、おもいっきりやらせていただきました。またOYAジーダス&アダモすファミリーのコラボがあったらいいねぇとマスターペイ次郎は思うのです。